フランチャイズで飲食店を開業した場合、人材面でどのようなメリットがあるのでしょうか。
飲食店を開業しようと思ったときに、調理経験がないからといって、料理人を雇うのは大きなリスクを伴います。
それなりの技術をもった料理人となると、正社員での雇用を考えなければなりません。正社員での雇用となると、賞与や社会保険の加入などの負担が大きくなります。たとえアルバイトであっても、調理ができるアルバイトと調理ができない経営者とでは、経営者の対応によっては、アルバイトが必要以上に力をもってしまうケースもあります。そうなると、メニューの決定権や経営方針などにおいて、立場が逆転することも考えられます。
自分で調理できるようにと、他の飲食店で何年も修行をするのは、はっきりいって時間の無駄。
プロの料理人を目指すべく、飲食店で働いて修行するというのなら話は別ですが、「経営者」として飲食店を開業しようと考えてるなら、身につけるべきは料理人としての経験ではなく、経営者としてのノウハウです。調理経験に時間を費やすのよりも、経営戦略を学んだり、どのような工夫をすればお客様の心をつかめるかを考えたほうが、ずっと役に立ちます。
自分自身が調理できるという場合でも、店の規模によっては、ホールにアルバイトを雇う必要が出てきます。飲食店での経験が豊富なアルバイトであればともかく、アルバイト経験が少ない、あるいは経験がゼロの場合、飲食店での接客について教え、育てていかなければなりません。それにはかなりの労力を伴います。
このように、飲食店を開業する上で、ヒトにまつわる問題は、かなり大きなウエイトを占めるのです。
飲食店開業における、ヒトについての問題を解決してくれるのが、FC(フランチャイズ)です。フランチャイズの飲食店では、人を雇わずに自分ひとりで調理から提供までできる形態のものも多くあります。たとえば、特別な調理技術を必要としない業態の、カウンターだけのお店やテイクアウト専門店などです。
アルバイトを雇用する必要がある場合でも、FCなら人材育成のノウハウが用意されています。経営者は、それに則ってアルバイトを教え、育てていけばいいのです。人材育成のための時間も労力も大幅に削減でき、ストレスも軽減されます。